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公開日:2022.09.01
横浜商大高フェンシング部
インハイ3位の快挙
18年ぶり出場の全国大会
四国各県を会場に熱い戦いが繰り広げられた、今夏の全国高等学校総合体育大会(インターハイ)――。フェンシング男子団体には18年ぶりに横浜商科大学高校=白根=が出場。3位入賞の快挙を成し遂げた。
フェンシングの会場となったのは、香川県高松市の高松市総合体育館。団体戦は8月7日・8日の2日間で行われ、キャプテンの坂口駿斗選手(3年)、加藤那琉選手(同)、高橋康希選手(同)、坂口煌希選手(1年)が出場した。
山場となった3回戦
先に5勝したチームが勝ち進む団体戦。初戦の一関第二(岩手)、2回戦の佐賀商業(佐賀)をそれぞれ無傷の「5-0」で快勝した。山場となったのは、3回戦の秋田北鷹(秋田)戦。「相手のエースに負けても、他で取ることができれば勝てる」という山下海監督の想定通り、序盤を「3-1」でリードする展開。しかし、そこから3連敗し、逆に後のない状況に。最終的に9戦目までもつれ、「5-4」で辛くも駒を進めた。
ピンチを皆でカバー
準々決勝は高松北(香川)戦。地元の応援も大きくアウェイで戦う状況の中、先に3勝する良い流れだった。ピンチが訪れたのは「3-2」の状況で登場した坂口(駿)選手の戦い。試合中に足首をひねり、捻挫するアクシデントに見舞われた。テーピングで足首を固め何とか試合には勝つことができたが、予定されていた8戦目は欠場。予定のなかった弟の坂口(煌)選手が急きょ出場するなど、ピンチを皆でカバーした。この試合も9戦目までもつれたが、準決勝進出を決めた。試合が早く終われば次戦までのインターバルは30、40分はあるが、「最終戦までもつれると次の試合までは10分程度だった」と山下監督は話す。
準決勝の相手は春の全国優勝校・大垣南(岐阜)。「2-5」と力及ばず、大会を後にした。
大会を振り返り、山下監督は「練習や食事を細かく指導してきた。それを乗り越えられたことが、選手たちの自信になり3位入賞につながったのでは」と選手たちの努力と功績をたたえる。坂口(駿)選手は「最初で最後のインターハイ。3位入賞できて嬉しい」と喜びを口にした。
卒業後は別々の大学へ
3年生の3人は部を引退。卒業後の進路は、坂口(駿)選手は法政大、加藤選手は中央大、高橋選手は明治大とそれぞれ別の道でフェンシングを続ける。坂口(駿)選手は「法政は強いチーム。すぐにレギュラーを取れるとは思っていないが、そうなれるようにトレーニングしていく」、加藤選手は「強い先輩たちとたくさん練習できるのが楽しみ」、高橋選手は「レギュラーを取って、今は2部の明治を1部に上げることに貢献したい」と話す。また、進学後、新たなステージで互いに対戦する可能性について「別々の環境で練習する中、対戦できるかもしれないのは楽しみ」「自分も成長、みんなも成長できると思う」「絶対負けたくない」と思いを口にした。
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