瀬谷警察署の署長に就任した 山本 義明さん 二ツ橋町在住 55歳
誠実に、前向きに
○…「晴れて瀬谷署に着任できました」。警察学校時代、土地柄・人柄の良さから「誰もが憧れていた」という瀬谷署の勤務。当時は希望が叶わず、31年の時を経て、9月8日付けで瀬谷署長を務めることに。喜びを語るとともに、「住民の皆様の目線に立って、何をしなければいけないかを真剣に考えて取り組みたい」と決意を新たにする。
○…交通、刑事、警備、警務など、各所であらゆる部署を経験してきた。中でも印象に残っているのが、監察官室での職務。12年前、神奈川県警で連日不祥事が発覚した時、監察官として不祥事案件に関わった。「辛く苦しい経験だった」と振り返るが、「住民の信頼を損なっていく様子を、痛切に感じた」。その後警察庁に出向し、全国の不祥事案にも携わった。「警察職員から不幸な人間を出してはいけない。二度と不祥事が起きないために、職員を指導しなければ」。一段と気を引き締めた。
○…着任とともに単身瀬谷区の官舎に移り、区民の一員に。「早く区内のことを知りたくて」と、早朝、休日、目的地を決めて毎日ウォーキングに出かける。区内の様子を、「緑が多くて、歩いていると落ち着きますね」と穏やかに語るが、犬の散歩姿を見ると、自宅に残してきた2匹の愛犬を思い出して切なくなることも。「なかなか会えないのが残念ですが、今は毎日、瀬谷署の署員の笑顔に癒されていますよ」とはにかんだ。
○…宮崎出身で、幼い頃は野球の練習に明け暮れる少年だった。「野球を通じて、忍耐力や団結力を学んだ。今でも勉強の毎日。法律や社会情勢、地域のこと、一生勉強です」。モットーは「仕事は誠実に、そして前向きに」。「前向きに、というのはチャレンジ精神を忘れないこと。どんな困難があっても逃げずに問題を解決していく姿勢で署員一丸となって頑張りたい」と語り、「安全で安心して暮らせる街へ、全力を尽くしていきたい」と話した。
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