瀬谷区 人物風土記
公開日:2011.10.13
瀬谷第一地区で家庭防災員を25年以上務め、連絡員も務める
笹岡 ミツエさん
中央在住 67歳
自分を必要とする人のため
○…地域防災の担い手、家庭防災員として28年。最初は「右も左もわからなかった」というこの仕事。今では外を歩くと声をかけてもらえるようになった。「顔を覚えてもらえたことが財産。瀬谷第一地区は高齢者が多いので少しでも安心してもらえるよう努めています」。家防員の代表的役割を担う連絡員は、研修会の人員確保や準備などが主な仕事。電話だけではなく直接対象者の家を訪問して回るほか、地域イベントにも多く出席する。「家にいることの方が少ないので、家族に『あら、いるの』なんて言われることもあるのよね」と楽しげに話した。
○…新潟県三条市生まれ。6人兄弟の末っ子として育つ。暴れたり、髪を引っ張ったりするので「背中合わせでおんぶしてた」と家族から言われるほどやんちゃな子どもだった。「川遊びや木登りはお手の物。木の実は友達のリクエストに応えて採ってあげてました」。昭和40年ごろには女性としては珍しかった車の免許を取得。「今は乗らないけど、田舎の道なら簡単でした」と車を乗り回したという。「じっとしているのが嫌いな性格。だから色々引き受けて忙しくなっちゃう」と自己分析する。
○…体が弱い実家の家族の姿を見て「身体が動く間は人のために働きたい」と20年前にはヘルパー2級を取得。「家防員になって人のために働くことが苦にならなくなった」と話す。東日本大震災の当日も出張介護中。「私が慌てると被介護者が不安になるので『大丈夫、大丈夫』と声をかけた。家防員になって非常時でも冷静に対処できるようになったかな」と振り返る。
○…空気の良い環境を求め、瀬谷に移り住んで35年。オフの日には好きな家庭菜園をして過ごす。「さくらんぼ、プラム、ぶどうとか実の成るものばかり」というが、「やっぱり色々な予定が入ったり、入れてしまい、そんな時間が取れなくなる」といい、今日もまわりへの奉仕を続ける。
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