神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2012年11月15日 エリアトップへ

巨人からドラフト育成1位で指名された、横浜高校3年生 田原 啓吾さん 本郷在住 18歳

公開:2012年11月15日

  • LINE
  • hatena

一球に、揺るがぬ思い

 ○…「一刻も早く1軍で投げられるようになりたい」。9月末、巨人の入団テストを受けた約60人のうち、合格した3人のひとりだ。支配下登録、1軍を目指す育成選手として、憧れだった球団から指名された。同じく育成で巨人入りし、08年に新人王に輝いた山口鉄也投手を目標に挙げ、「マウンドに立つ以上、ポジティブに気持ちを前面に出していく」と力を込める。

 ○…祖父の影響でグラブを手にし、小2で始めた野球にずっと打ち込んできた。瀬谷中時代は横浜瀬谷ボーイズの主戦投手。高校では強肩強打の野手としても出場し、2年夏には智弁学園を相手に甲子園のマウンドを経験する。バッテリーを組んだ1年先輩で現日本ハム捕手、近藤健介選手は日本シリーズで代打出場を果たした。高卒新人のシリーズ出場は球団史上初。テレビ画面に向かって思わずシャッターを切った。「対戦したい気もするけど、またバッテリーを組んでみたい」。携帯電話に写る元女房役に、熱い眼差しを向ける。

 ○…2年春のセンバツ出場前、利き手の左手を疲労によるしびれが襲い、メンバーを外れた。夏に復帰してあらためて、試合に出られるありがたみが身にしみたという。入部当時は練習嫌いで退部が頭をよぎることもあったが、「お前が家庭を守れるようになれ」と激励してくれた渡辺元智監督や小倉清一郎コーチ、そして仲間たちに支えられてきた。「やめる部員にも『頑張れよ』と声をかけるいいチームだった。ここで野球ができて、本当によかった」

 ○…昔、キャッチボールをした2人の弟は、長野・松本第一高の投手と瀬谷中野球部の主将。寮生活で家族との時間は限られていたが、家に帰れば小5の妹の面倒を見る兄の一面も。オフを過ごした地元瀬谷では、将来や異性の話題が尽きない友人との時間が、今も貴重だ。「今は野球のことしか考えられない」。夢に描き続けてきたプロのマウンドに、上がる日が近づいている。
 

瀬谷区版の人物風土記最新6

横山 悟さん

「横浜隼人高校×ぽかぽかプラザ活性化プロジェクト」の取りまとめを担う

横山 悟さん

三ツ境在勤 62歳

3月28日

牟田 茂男さん

福島第一原発事故を題材に、絵本の原画展を開催している

牟田 茂男さん

旭区善部町在住 73歳

3月21日

石坂 幸子(こうこ)さん

創立40周年記念コンサートを開く、女声合唱団「せやあじさいコーラス」の代表を務める

石坂 幸子(こうこ)さん

阿久和南在住 86歳

3月14日

菅原 美穂さん

横濱花博連絡協議会の副会長を務め、マスコットのブンブンをデザインした

菅原 美穂さん

下瀬谷在住 38歳

3月7日

阿久津 修さん

厚生労働大臣表彰を受けた瀬谷北部地区民生委員児童委員協議会の会長を務める

阿久津 修さん

上瀬谷町在住 73歳

2月29日

家田 昌利さん

能登半島地震の緊急消防援助隊神奈川県大隊の第二次派遣で大隊長を務めた

家田 昌利さん

相模原市南区在住 59歳

2月22日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook