横浜西部工業会会長を務める 遠藤 昇さん 中屋敷在住 72歳
活気ある工業会目指し
○…瀬谷区・旭区・保土ケ谷区の製造業や建設業などの事業所からなる横浜西部工業会。昨年4月に会長に就任し、2年目を迎えた。現在加入するのは111社。「より会員を増やしたい」と意気込む。瀬谷区役所で2日まで開催していた「瀬谷の工業パネル展」は同会初の試み。「地元にどんな企業があり、何をやっているのか伝えられたら」。地域に拠点を置く立場として、発信を続けていく。
○…宮城県登米市出身。仙台市にある工業高校の夜間部に通い、建築を学んだ。「物作りが好きで、建物を作りたい思いがあった」。卒業後、集団就職で上京。父親の紹介で鶴見区の建設会社で働き始め、2級建築士の資格を取得。22歳で入った東京都蒲田の鉄工所は「職人の世界だった」と振り返る。溶接作業は見よう見まね。「出来ないことが悔しく、本を買って勉強した。休憩中も練習したよ」。根気よく続け、25歳で工場長に。27歳で独立し、縁あって瀬谷区に拠点を構えた。
○…現在、横浜ステンレス工業株式会社の代表取締役会長を務める。1999年3月末、元々区ごとに分かれていた工業会が3つに統合。「横浜西部工業会」と名を改め、発足当初から瀬谷の担当として奔走。副会長を10年ほど務めた。「会として活動する限り、事業をやらないと」。セミナーや会報作成のほか、研修旅行も事業の一つ。今年は初めて行き先を会員企業の工場と決め、会員らで訪問。実りある旅行となった。任期は残り1年。会員増強など課題は常に頭にある。支部ごとに会合の場を設けることも計画中。若い世代の参加を促すなど「どうしたら発展するか」活気ある工業会のあり方を模索する。
○…「3人の孫たちと過ごすことが何よりも楽しみ。癒されるよ」と自然と笑顔に。ギターの演奏や水彩画、釣り、夫婦で週末に行くカラオケなど、楽しみは尽きない。家族との充実した時間を多忙な日々の活力に変え、邁進する。
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