せや・ガイドの会の会長に就任した 竹見 修二さん 相沢在住 66歳
歴史の醍醐味、伝え続ける
○…近隣の名所・旧跡を案内するウォーキングイベントや、瀬谷区の歴史などを盛り込んだ記録誌を手掛ける「せや・ガイドの会」。15年以上にわたり会を引っ張ってきた前会長からバトンを引き継ぎ、「先輩が培ってきたものを、しっかりと継承したい」と意気込む。目標は、新たな仲間を集めること。会員の高齢化に伴い、次代の担い手を見つける必要がある。ガイドだけでなく、散策時のサポートスタッフ、記録誌の作り手など幅広く人材を探しており、「歴史に興味のある方、大歓迎です」と呼びかけている。
○…学生の頃から日本史が好きで、仕事を退職後、神奈川の東海道五十三次を案内するNPO法人と、同会に入会した。ガイドの際は、「拡声機を使わず、地声で喋る」がモットー。説明用の資料も記憶して、視線を上げて堂々と、参加者に語りかけるように説明する。また、事前の下調べも欠かさない。「調べるのが何より楽しいんです。情報を集め過ぎて、取捨選択に悩むこともあるけれど」と笑顔で話す。「竹見さんのガイドを聞きたい」というリピーターの存在が、大きなやりがいだ。
○…生まれは小田原市。結婚を機に移り住んだ瀬谷区の魅力について、豊かな自然環境と、「調べれば調べるほど面白い」という歴史を挙げる。2人の子どもは結婚し、妻と愛犬・小太郎との「3人」暮らし。今は、東京日本橋から京都三条大橋まで、東海道五十三次の完歩を目指している。3年ほど前からは妻も同行しており、行く先々での出会いが楽しみの1つ。
○…「多様な面を持つのが、歴史の面白さ」。ドラマなどで英雄として描かれた武将も、視点を変えれば悪い面が浮かぶ。史実において「悪」とされ、評価が低い人物に意外な面があるケースも。今は幕末と明治維新に興味があるそうだ。「一面だけ切り取っては分からない」と、様々な角度から歴史を掘り下げていく。
|
|
|
|
|
|