11月23日に「秋の舞踊の集い」を行う瀬谷舞踊愛好会会長を務める 石井 靖子さん 竹村町在住 80歳
日本舞踊の魅力を追求
○…今年で28回目を数える「秋の舞踊の集い」。瀬谷区内で総勢60組ほどの人が集まって踊りや歌声を披露する。「各流派の踊りを楽しめます。本番に向けて稽古中です」と語る。瀬谷舞踊愛好会へ入会し、代表を務めるようになって10年以上が経つ。会員も増えてきたと言い、2年後に控える30回の節目に向けて出来ることは何か、知恵を出し合っている最中だ。
○…千葉県生まれ。近所で舞踊を教えていた先生のもと、3歳の頃に古典の「春雨」を踊った。小学校高学年の頃は年下の子どもたちに教えることも。その後、習う環境が身近に無いなどの理由でしばらく離れることに。舞踊への思いが再燃したのは50代の頃。瀬谷区に引っ越して間もなく、後の師匠、玉川雪弥さんと出会い「踊りが好きと伝えたら『うちでぜひ』となって」。玉川流の師範資格を取得し「玉川徳弥」の名で活動。現在15人ほどに教える。「着物を貸すことも出来ますし、挑戦してみてほしい」と語る。
○…経営者として会社を切り盛りしていた時期もある。建設会社で代表を務めていた夫が亡くなった際、周りの後押しで仕事を引き継ぎ、従業員のための寮を建てるなど、共に働くメンバーを家族のように大事にしてきた。「皆さんの協力があって出来たこと」と謙虚な姿勢で感謝を口にする。
○…最近よく取り組むのは「男踊り」。着物の着方や大きい所作で表現する。集いでも披露予定で、「男踊りの姿で登場すると会場が盛り上がります」と笑顔を見せる。フィギュアスケートを見るのが好きで、注目しているのは羽生結弦選手。「手から足の先まで本当に綺麗。舞踊に通じる点が多く、活かせないかと思いながら見ています」。古典の普及にも力を入れたいとし、探求心、向上心は尽きることがない。
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