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瀬谷区 人物風土記

公開日:2019.11.14

プラネタリウムや理科教室を開く瀬谷サイエンスクラブの代表を務める
谷口 康一さん
瀬谷在住 66歳

天文学の魅力を子ども達へ

 ○…瀬谷センターや旭区の笹野台ケアプラザなどで年2回ほど、プラネタリウムや屋外での星空観察、100円ショップの材料で天体望遠鏡を作るといった理科教室を夫婦で開いている。対象は小学生から大人までと幅広く、定員オーバーになることも。「地域に貢献しているつもりはなく、少しでも一緒に天文学や理科を楽しんでくれる仲間が増えれば」と謙虚に語る。

 ○…大阪府出身。小学生の頃に和歌山県で観た夜空が心に残り、天文学に興味を持った。中学1年生で買ってもらった天体望遠鏡でさらに熱が入り、担任から天文学の授業を任されることも。研究職を目指すが将来を見据え、大学は工学部に進学。総合電機メーカーへの就職を機に横浜市へ。天文学への情熱は冷めず、合間を縫って海外の皆既日食に足を運んだ。

 ○…2008年、妻の両親の家の建て替えに合わせて瀬谷区に移り住み、天文台を作った。「小さい頃にこんな教室があったら良かったのに」と自身の経験から、子ども達に天文学の魅力を伝えたいと考えるように。そんな思いと瀬谷センターからの依頼が重なり、10年に教室を始めた。内容を充実させるために、仕事の傍ら土日は材料めぐりと工作に時間を費やした。対象範囲が広いだけに、難易度の調整に頭を悩ませることも。「簡単すぎず、難しすぎず。これが結構大変」と苦笑する。

 ○…6年前からは横浜サイエンスフロンティア高校の天文部の生徒にも力を借りている。「手伝ってくれる彼らにとっても何か得られるような教室づくりを」と心遣いを忘れない。今年3月に退職し、今後も同教室を続けていく考えだ。「ボケ防止も兼ねながらね」と笑いながら今日もレンズを覗く。

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