10月16日(金)に阿久和地区センターで料理教室の講師を務める 高崎 継民(けいみん)さん 阿久和東在住 54歳
夢を追い、地域と絆紡ぐ
○…自宅でケーキや焼き菓子を販売している「お菓子工房Keimin」のパティシエ。その傍ら、阿久和地区センターで年4回お菓子や台湾料理の料理教室の講師を務めている。親子で作る水餃子や、本格的なモンブラン作りなどを企画し、子どもから大人まで楽しめるように心がける。「自分のできることで少しでも地域貢献ができれば。それに参加者の笑顔が見られるのは私も嬉しい」と笑う。
○…台湾出身。18歳で来日し、独学で日本語を学びながら建築の専門学校に通った。お菓子づくりとの出会いは在学中にアルバイトしていたケーキ屋。働くうちに、「いつか自分が設計した家でケーキ屋を」という夢を持つように。20代で結婚し4人の子どもを出産。人生の転機となったのは30代半ばで病気で倒れたことだった。目が覚めた時、「夢を叶えずに死ぬのは嫌だ」と強く思い、退院後に製菓学校に入学。40歳で念願のお菓子屋をオープンした。
○…製菓学校を卒業した後、店をオープンするまでは旭区で「自分の子どもが友達の輪に入れるように」と、お菓子料理教室のサークルを立ち上げた。次第に保護者からも参加したいという声があがり、今では料理のほかにもハンドメイドのイベントを開催するまでに。「来日して辛いこともあったけど地域の方々に助けられたから、今度は私の番だと思う」
○…地域活動を経て、自分の店でも同じように活動できたらと夢が膨らみ、今年中に雑貨屋兼カフェをオープンする予定だ。日々の生活の中で誰もがゆっくりできる場所になるよう願いを込める。夢は必ず叶うと心に掲げながら歩みを止めない。「次の目標は還暦で大学に行くことかな。なんてね」。夢を追い続ける度に輝いていく。
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