瀬谷区新年祝賀会でピアノを披露した 岩谷 優希さん 瀬谷在住 23歳
聴き手に寄り添う演奏を
○…1月5日に瀬谷公会堂で開かれた、瀬谷区新年祝賀会。大学の後輩にあたるバイオリストの飯塚歩夢さんとともに、200人以上の来場者に向けて曲を披露し、新年の始まりに華を添えた。コロナ禍でここ1、2年の演奏会は観客が少なかったそうで、「大勢が観ている舞台で弾かせていただき光栄です。温かく幸せな時間でした」と祝賀会を振り返る。当日は小学生の時に接点のあった教諭も来場しており、「楽屋でお話しできて嬉しかった。地元の行事ならでは」と喜ぶ。
○…声楽家の母親の影響もあり、物心つく前からピアノに親しみ、6歳で教室に通い始めた。瀬谷小学校と瀬谷中学校を卒業し、桐朋女子高校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を経て、現在は同大学大学院に在学する。ピアニストを志すきっかけになったのが小学3年の「瀬谷区ジュニアコンサート」。初挑戦で最優秀賞を獲得し、「大きなトロフィーが嬉しくて、何より自信になりました」。小さい頃は引っ込み思案で目立つのが好きではなかったそうで、この経験が「ピアノを頑張ってみよう」と踏み出すことにつながった。
○…大学院に通いながら演奏会などに出演しつつ、2年ほど前からは音楽教室の講師も務める。生徒の年齢層は4歳から70代までと幅広く、「教えることが自分の勉強になりますし、人生の先輩方からアドバイスをもらうこともあります」と良い刺激を受けている。
○…「自分の感情や想いを最も素直に表現できる大切なもの」。長く向き合ってきた音楽を、そう表現する。目指す演奏は聴き手に寄り添い心を動かすこと。間も無く卒業を迎えるなか、「勉強を続け、様々なことに挑戦したい。クラシック音楽の裾野を広げていければ」と将来を見据える。
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