小さな声を、聴く力！【令和３年度決算審議(建築局)より】　市政報告㊶
市営住宅の高齢化、温暖化対策をカタチに！
横浜市会議員　久保かずひろ

　建築局関係では、公共建築物の脱炭素化の取組・木材利用の促進等、８項目に渡って質疑し、その一部を報告します。

■市営住宅の高齢化対策

　市営住宅の住民が個別訪問により共益費を徴収する仕組や草刈り、樹木剪定、廊下の電球交換等が高齢化で維持できないとご相談を頂き、私は市の積極支援が必要だと改善を求めて参りました。

　その結果、市は６月に共用部分の維持管理に関するアンケートを実施。１０４団体のうち約７割が新しい共益費徴収制度の導入を希望しており、「中低木の剪定・草刈り」に最も困っているとの結果が出ています。

●共益費徴収を改善

　今議会では共益費を住宅使用料（家賃）とあわせて口座振替等により、市が徴収する新制度を明らかにしました。令和５年度に入居者に分かりやすい資料が作られます。

●樹木･草木等の管理

　共用部分の草刈り、樹木の剪定、廊下の電球交換、公共料金の支払い等についても、横浜市が複数の業務メニューを用意して、住民側が希望する項目を選択する制度に変更する予定です。

●募集割れ住戸の活用

　年２回の定期募集では募集割れとなり、空き住戸の発生が課題でした。

　来年４月からは募集割れの住宅、空き住戸を先着で受け付ける「常時募集」導入を検討するとの答弁を引き出しました。

■市営住宅の温暖化対策●照明のＬＥＤ化事業

　我が党の提案で始まった外灯ＬＥＤ化が完了に向かい、私が提案した廊下など共用部分の照明のＬＥＤ化の進捗を確認。今年度は工事発注の準備を進めており、５年度以降も全市営住宅のＬＥＤ化を早急に進めます。

●太陽光発電設備

　要望してきた市営住宅の屋根への太陽光パネル設置の際には、災害時に集会所で電気が使える仕組み等を提案。市は有効性を認め、実現に向け検討する旨を答えました。

■物価高対策の早期執行を要望

　公明党市議団は山中市長に、地方創生臨時交付金を活用した物価高や生活困窮者対策を求める要望書を提出。【1】国の事業再構築補助金の周知徹底【2】住民税非課税世帯などに１世帯５万円を支給する給付金の迅速実施【3】市民の暮らしを守るため国の経済対策に連動した支援策の速やかな執行を求めました。市長は「時宜にかなった要望だ」と述べ、適切に対応していく考えを示しました。