瀬谷区 人物風土記
公開日:2022.10.27
長屋門公園運営委員会のメンバーで開園30周年の準備をすすめる
今野 紀昭さん
阿久和東在住 82歳
人の和、温かみがシンボル
○…東京都出身で、瀬谷区には1980年に越してきた。住まいを決める絶対条件は「森や林など緑があること」。92年に開園した長屋門公園周辺は、住宅もまばらで、園名になった大きな門には蔦が絡まり、「ぼうぼうの草地だった」と振り返る。「こんなに開発が進んでしまって残念だけど、長屋門公園のおかげで素敵な緑地、水辺が残っている」と喜ぶ。
○…コロナ前の同園は四季折々の行事のほかにさまざまなイベントが行われていた。運営委員の一人として、またボランティア団体「おやじの広場」のメンバーとしてサポートしてきた。「過密スケジュールと思えるくらいイベントをしてね。参加者が楽しそうだったよ」とほほ笑む。
○…同園のシンボルは大きな門と茅葺屋根の古民家。「でもね、一番の財産は『人の和』だと思うんだ」。この30年間、多くのボランティアがサポートしてきたという。「継続して活動することは大変なこと。それを続けてこれたのはみんなが温かみを持って接しあうから、逃げずに残ってくれる」。この雰囲気、組織を残していくのが運営委員としての役目と考える。「10年後、20年後もみんなが集える場所になれば」
○…学生時代から環境保護活動などに参加。現在もさまざまな活動に参加している。「生涯の趣味」として、野鳥観察を楽しむ。「動物は全般に好きだけど、自然と一体になる野鳥は特に」。楽しむレベルではなく、鳥類標識調査員として野鳥の生態を明らかにしている。アフリカや東欧、極北など世界各地で観察も行っている。「とにかく忙しくて、自由な時間がない。もっと大自然を満喫できればいい」と笑みを浮かべながら、「これからもみんなと一緒に何かできれば」と願う。
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