瀬谷区 人物風土記
公開日:2022.11.03
創立25周年を迎えた配食サービス「たんぽぽの会」の会長を務める
西村 喜久代さん
南台在住 87歳
ご飯に込める「報恩」
○…高齢者を対象として見守りを兼ねた配食サービスを行うボランティアグループ「たんぽぽの会」。毎週木曜日の調理では大量のお弁当を時間通りに作れるよう、メンバーたちに素早く的確な指示を出していく。地域に配達する際には顔なじみの利用者とあいさつを交わしながら献立について話したり、近況などを尋ねる。「『美味しいよ。いつもありがとう』なんて声をかけられるのが嬉しいですね」と目を細める。
○…「お世話になった地域の方々に恩返しがしたい」--。そんな思いから1997年に同会を立ち上げた。10代半ばに横浜電気通信管理所(現NTT)で交換手として働き始めてから、関連会社を60歳で退職するまで約45年間にわたり働いた。「主人の体が弱かったから支えようと思って」。仕事を優先する生活の中、2人の子どもを支えてくれたのが近所の人々だった。恩返しの方法に配食サービスを選んだのは、高齢者が多い地域で「手作りのご飯を喜んでくれる人が多い」という想いからだ。
○…生まれは保土ケ谷で、瀬谷には25歳頃に移り住んだ。今は息子夫婦と暮らす。小さい頃から活発な性格で、陸上やソフトボールなど体を動かすのが好きだったそう。87歳の今もスポーツセンターの体操教室に通い、健康維持に努める。同会を続けていくためにも「元気でいないとね」
○…お弁当で感謝と笑顔を結ぶことを目指し、長年取り組んできた。コロナ禍で調理場の南瀬谷小学校コミュニティ・スクールが使えない時期にはお菓子や野菜などを利用者に届けて、そのつながりをつなぎ留めた。大切にしたいと強調するのは「地域の皆さんとのコミュニケーション」。これからもお弁当を通じて人の輪を作っていく。
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