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瀬谷区 人物風土記

公開日:2022.12.01

手芸講師として教室を開くほか、公共施設などで教える
小笠原 登代子さん
南台在住 61歳

完成する喜びを伝える

 ○…木目込み人形、パッチワーク、羊毛フェルトなど幅広いジャンルの手芸を教える。生徒によって作業スピードや取り組みたい作品が異なるため、教室ではそれぞれに合わせた指導を行う。作る楽しさを伝えながら、「手芸は『やる気と根気』」といい、ひたすら同じことを繰り返すことも。ただし、「完成したときの喜びは格別。みなさんにその喜びを味わってほしい」と話す。

 ○…手芸との出合いは30年ほど前。2人目を子育て中に母から地元で開かれる手芸教室を勧められた。学生時代に洋服づくりやレース編みの経験

はあったが、ちゃんと習うのは初めて。講師の丁寧な指導や黙々と作業することが性に合い、手芸に熱中。「初めて教えてもらったのはネズミの編ぐるみ。子年だったからかしら」と笑う。7年後には資格を取り、講師として教え始めた。

 ○…横浜生まれ。小学校は茨城に引越し、高校卒業後に横浜へ。茶道部、華道部に籍を置く傍ら、フォークギターを弾き、仲間と共に松山千春やアリスの曲を歌った。「今も家にギターがあるけど、何十年も弾いてないわ」と笑顔。

 ○…生徒たちが新しい作品に向かう前に、見本をつくるため自らも作品作りに励み、毎日4、5時間ほど作業を続ける。自らの教室のほかに、公共施設などで講座を持つ。コロナ禍で生活が一変したからか受講生が増えているという。講座ではオリジナリティを大事にして、初心者が「作って楽しい」と思えることを心がける。生活の中で、色合いや生地・柄に目が行き、能観劇でも「結び目は、こういう柄になるんだ」と手芸に結び付く。木目込み人形にも力を入れ制作、普及に努める。「主婦ができる伝統工芸だから、その魅力をもっと伝えたい」

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