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瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.01.26

詩吟や南京玉すだれなど演芸をボランティアで披露する
松本 昇さん
南瀬谷在住 79歳

興味拡げ楽しさを提供

 ○…「観てくれる人が楽しんでくれたら、それが一番」とニッコリ。詩吟やガマの油売り、南京玉すだれなどの演芸を地域で披露する。「シニアの方が集まって、介護や相続の話だけではつまらないでしょ。肩の力を抜いてリラックスする時間もないと」。伝統芸能を継承しようという気持ちも強い。

 ○…横須賀生まれ。「興味のあることがいっぱいあってね。やんちゃ坊主だったかな」と振り返る。土地柄、米兵家族との交流も多く、友だちも多くいた。「遊びに行くとチョコやアイスがもらえてね。甘い物のない時代だったから、それがうれしくてね」と笑う。絵を描くことやモノを作ることが好きで、どぶ板通りでは米兵相手に似顔絵を描く店などがあり、筆使いなどをずっと見ていたという。

 ○…高校卒業後に、瀬谷にある通信システムなどを扱う会社に就職。設計などを担当した。入社して間もないころ、同僚ら15人で資金を出し合い、クルーザーを購入。その後も仲間たちと乗り換え今では8代目となった。「大島や式根島、遠いところでは八丈島も行ったな」と懐かしむ。50歳の節目で早期退社。モノづくりがしたいとグラス工房を開いた。「最初は大変でね。営業の大切さを改めて知ったよ」と話す。

 ○…69歳の時に体を痛め、「地域に根付いたことをしないと」と登下校の見守りなどを始めた。自治会長も務め、地域の人脈を広げていった。今では南瀬谷自治連合会地域の二十歳の若者にグラスを贈ったり、クルーザーの縁で石原慎太郎杯ヨットレースの優勝杯も手掛ける。「これからは子どもたちとも交流したい。できれば伝統芸能を観てもらいたいし、教えられれば」と目標を語る。

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