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瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.02.23

3月17日に阿久和地区センターで料理教室を開く
中里 とみ恵さん
三ツ境在住 75歳

笑顔を求め食を広める

 ○…「作れば喜ばれる。料理ってすごいことよね」。食に関わり40年以上。「料理は相手の反応がすぐにわかるから。美味しいって顔してくれたら、私もすごくうれしい」と笑う。区内で食堂を経営し、公共施設で料理教室も開く。美味しさの秘訣は、「食べる人が健康なこと。だから食材にも気を付けないと」。

 ○…群馬県生まれ。「自由奔放で野山を駆け回っていたわ」と笑う。姉の料理やじゃがいものでんぷんで作るおやつもお気に入りだった。高校卒業後に就職し、そして結婚。子育てがひと段落した30代前半、知人の勧めで都内一流ホテルのレストランで働き始めた。見て技術を覚え、鍋に残ったソースを指ですくい味を記憶した。

 ○…夫が勤める会社から「お弁当屋さんをやらないか」と言われ三ツ境でオープン。当時は社宅も多く、週末には列ができるほどの盛況だった。「新しいメニューを作り、それを喜んでもらい、とっても忙しかったけど楽しい毎日」だった。コンビニなどが増え8年ほどで店を畳んだ。「せっかく食のことを覚えたので、地域に役立つことができれば」と料理教室を始めた。スーパーで手軽に入手できる食材で作るフレンチは人気を呼び、多い時では一カ月で16講座を受け持つこともあった。「同じものは作りたくないから全て違うレシピ。毎日日付が変わるまでメニューを考えたわ」という。15年以上続くサークルもあり今でも盛況だ。

 ○…高齢化社会で自分のできることを考え、8年前に食堂をオープン。昨年末までは高齢者向けの配食も行ってきた。「料理するのもメニューを考えるのも大好き。新しいことはできないかもしれないけど、これからも笑顔が見たいから続けるわ」とニッコリ。

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