瀬谷区 コラム
公開日:2023.04.20
ギンメッキゴミグモ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより159
普段身近な公園や庭先などで目に付くクモと言えば、大きなジョロウグモかナガコガネグモなどのコガネグモの仲間だが、少し注意して木や草の間を見ると、5mmほどの小さいが銀色に輝く綺麗なクモを見かけることがある。ギンメッキゴミグモである。
本種は、体長4〜7mmの小さなコガネグモ科のクモで、名前のとおり腹部が銀色に輝いていて他のクモと間違える事はない。直径10cm以上の正常円網を張り、その中心で上を向いて止まっている。1200種以上いる日本のクモの中で、上を向いているのは3、4種しかいない。ギンメッキゴミグモは、脱皮する時には全く違う形の「休息網」という別の網を作る。横糸は無くて、縦糸を太く丈夫にした変形的な網である。また、オスがメスとの交接後にメスの交尾器を破壊する事も最近解明された。
ギンメッキゴミグモは、春から秋まで身近な公園や緑地、庭先にもいて、数も多い。綺麗に輝く銀色を見れば、貴方のクモアレルギーも解消するかも知れない。
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