戻る

瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.08.17

応急給水合同訓練を実施した横浜市水道局三ツ境水道事務所の所長を務める
工藤 清之(きよし)さん
二ツ橋町在勤 56歳

当たり前を守るために

 ○…瀬谷区・旭区・泉区の水道業務などを担う横浜市水道局三ツ境水道事務所。4月就任の所長として、「蛇口をひねれば綺麗な水が飲めることは当たり前。そのために24時間365日、水道の品質を管理していきたい」と熱意を見せる。

 ○…高校卒業後に一般企業で働いていたが、市水道局に勤めていた兄から話を聞き局員を志す。21歳の時に入局し34年間一筋で働いてきた。日頃から水道に関わる業務や、災害時の応援に駆け付けることもあったが、特に印象に残っているのは、阪神淡路大震災の復旧活動。「家屋が倒壊し、道路は寸断され、水も断水していたことが衝撃的でした」と振り返り、安全な水が手に入ることは当たり前ではないのだと痛感。局員総出でローテーションを組み復旧を進めた。その際、被災者から感謝を述べられたことは得難い経験だったと言う。「お客様からお礼を言われると、嬉しくなります」

 ○…旭区在住。小・中学生の時は野球少年で、高校は実家の酒屋で手伝いをしていた。現在は社会人になってから始めたゴルフに熱中している。「仕事の仲間とプレイしながら、苦労を語りあうのが良い息抜きです」と笑顔。家族は妻と2人の子どもや孫たちで、日課はペットとの散歩。近所にある配水池もルートに入れている。「施設に異常がないか気になっちゃって」とはにかむ。

 ○…入局当時は局員が水道管工事をしていたが、今は委託事業者に任せることが多いという。局員が作業を実践する機会が少ないと悩み、定期的に技術訓練を実施。また、7月27日には広域水道企業団と合同の応急給水訓練で若手の育成を図った。「当たり前を守るため、自分たちの技術や知識を後継に託したい」と意気込む。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

瀬谷区 人物風土記の新着記事

瀬谷区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS