戻る

瀬谷区 コラム

公開日:2023.08.17

カエンタケ 文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)
瀬谷の生き物だより163

 「公園に猛毒キノコ発生」などと、新聞やテレビでセンセーショナルに取り上げられるのがカエンタケである。「食べれば確実に死ぬ。触るのも危険」と警告している。

 昔カエンタケは珍しいキノコであった。約10年前からカシノナガキクイムシによる病害により、コナラやクヌギの立ち枯れが目立ち、こうした弱った木の根元から出るカエンタケも増加した。

 カエンタケはボタンタケ科のキノコで、10cm位の真っ赤な姿は、火炎のようでもあり地中から出た指のようでもある。

 「危険」というが、スズメバチやマムシ、マダニのように人を襲ってくるわけではないので、それ程怖がる必要はない。実は触っても水で洗い流せば何の心配もないのだが、皮膚の弱い人が炎症を起こした例はある。但し、毒性が強いので食べるのは不可である。

 夏から秋にかけて、瀬谷区内の公園、緑地などで弱ったコナラの根元を探せば、異様・形のカエンタケに遭(あ)えるであろうが、念の為、触れるのは控えた方が良い。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

瀬谷区 コラムの新着記事

瀬谷区 コラムの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS