戻る

瀬谷区 人物風土記

公開日:2023.09.28

横浜農業協同組合(JA横浜)の代表理事組合長
柳下 健一さん
緑区在住 61歳

顔の見える関係を大切に

 ○…開口一番、「横浜370万市民に、新鮮で安心・安全な農畜産物の提供が第一」と語り、そのために「酷暑の中、頑張って食材を提供してくれる農家さんを応援していきたい」とこうべを垂れた。「農がなければ農協ではない。組織がなければ協同組合ではない。農と組織を支える健全経営で、生産者・利用者・地域・社会のために貢献していく」。その言葉は7万1000人の組合員、3000軒を超える農家の長としての力強い決意表明に聞こえた。

 ○…原料や肥料の高騰、人手不足など農業を取り巻く環境は厳しい。それでも「困ったらJA」と言ってもらえるよう、顔の見える関係づくりに心を砕く。「コミュニケーションは密に。『顔だしてなんぼ』ですから」と笑う。2027年に地元・横浜で開催される国際園芸博覧会には「花や植木などで盛り上げていきたい。地元でやれることは何でもやりたい」と今から期待に胸を膨らませる。

 ○…生まれも育ちも緑区鴨居。代々続く農家の長男。中学から続けたバレーボールでは大学時代に主将も務めたほど。地元の農協に入職し、今に至る。小学生の頃から「同級生に農家はほとんどいなかった」。そんな自らの境遇を振り返り、定年退職で「地元で農業を」と考える同年代の人たちの支えに農協がなれれば、と新たな展開を見据える。「先輩が大きくしてくれた組合。良い形で次の世代へバトンを渡したい」と使命感のような思いを口にした。

 ○…ゴルフや酒席は農家とのコミュニーションの頼もしい相棒。「ストレス発散にもなるし、アルコールが入ると腹を割って言い合えるので貴重な情報収集の場」と捉える。「なので家では一滴も飲みません」と打ち明けた。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

瀬谷区 人物風土記の新着記事

瀬谷区 人物風土記の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS