節目に「ふれあい」育む

　○…10月21日に80周年式典・集会に加え、在校生と卒業生、地域住民がスポーツや縁日遊びで交流するホームカミングデーを開いた原小学校。２０２０年度から22年度までＰＴＡ会長を務めていたことから委員長に就任し、委員や職員と協力しながら準備してきた。コロナ禍で先行きが不透明な難しさもあったなか、目指したのは児童同士、そして卒業生や地域との「ふれあい」。初の試みとなったホームカミングデーは大盛況で、「笑顔が絶えない時間。何より子どもたちが楽しんでくれたのが嬉しいですね」と安堵した表情を浮かべる。

　○…横浜市出身で、中学３年の頃から区内で暮らす。高校卒業後、「人の役に立つ仕事がしたい」と横浜市消防局へ。救助隊を経て42歳で救急救命士の資格を取得し、現在は泉消防署の救急隊長。過酷な現場を乗り切るには「何よりチーム力が大事」だとして、日頃から隊内のコミュニケーションを図りながら信頼関係の構築に努める。また、隊長自ら動き、隊員たちを牽引していくことも忘れない。

　○…大学２年から中学１年まで３人の子どもはいずれも原小学校と原中学校出身。現在は原中のＰＴＡ会長も務める。多忙な日々の息抜きは、コロナ禍で家族に迎え入れた愛犬との散歩。「初めて見た時に可愛いと、一目惚れして」と笑顔。また、気心の知れた地域の友人やＰＴＡの仲間、同僚たちとのお酒の席も大切な時間だという。

　○…大きな80周年事業もひと段落。今は今回の取り組みの成果や改善点などを、「90周年や１００周年を担う人たちにつなげていければ」と将来を見据えている。原小学校が卒業しても、「いつでも戻ってこられる場所」であり続けることを願って--。