バレーの楽しさ、いつまでも

　○…区内を中心に活動する小学生女子バレーボールチーム「原クラブ」を、１９７５年の設立以来指導し続けててきた。現在、11月25日・26日に開かれる関東大会に向け準備を進めている。「教えたことを真面目に実践する、子どもの素直さが好きだからこそ続けてこれた」と、練習に励む選手たちを見守る。

　○…旭区出身。高校ではハンドボール部に入部するなど、根っからのスポーツ好き。高校卒業後は鉄工所に勤める傍ら、仲間と一緒にスポーツで汗を流した。「休みの日でも、競技の事を考えてしまって」と競技が生活の一部になっていると話す。現在はお弁当の宅配を担い、人々に美味しい食を届けている。

　○…22歳の時、区役所から児童向けバレー教室の指導者を探していると、当時所属していたスポーツ団体に依頼があった。元々子ども好きだったため、仲間の後押しもあり監督を務めることに。当初は教え方も手探りだったが、「運動の基礎は学んできたので、まずは体力作りを中心に取り組んでいきました」と少しずつ実践した。試合経験の乏しいメンバーたちで勝つことが難しかったが、「まずはバレーを楽しんでもらいたかった」と励んだ。

　○…チームは徐々に力を付け初め、２０１６年には初の関東大会に出場、21年には初優勝を果たした。ともに指導する監督たちについては、「お互いをフォローし、クラブを支え合っていく良い仲間」と日々の協力に感謝。「今のメンバーなら初の全国大会出場も夢ではない」と評価する。卒業後にバレーを続ける子どもも多く、練習や大会の応援に訪れるＯＢもいる。自身の思いがチームに浸透していると喜び、子どもたちが「今後も競技を続けてもらえたら」と願う。