手製の杖を無償で配布 秋葉町の藤原正男さん
秋葉町在住の藤原正男さん(72)が、使い古しのゴルフクラブを高齢者用の杖として再生させ、無償で配布している。
市内の小学校教諭として校長まで務めた藤原さんは、長年の趣味で釣り竿を自主製作していたことから、その技術を応用して手製の杖を考案した。
ゴルフ専門店で使用できなくなったクラブを譲り受け、まずはパターを電動機器でカットし、先端にゴムキャップを装着。釣具店からも廃棄された道糸(リールに巻く糸)を提供してもらい、巻きつけてカラフルなデザインに。接着剤を兼ねた透色の漆を塗って仕上げる。製作した杖は10数年で累計1300本。故郷の山梨県笛吹市芦川町や、地元の敬老会などに贈呈してきた。7月27日には、3月にバスツアーで訪れるはずだった北茨城市の詩人・野口雨情生家にも寄付したという。
同生家(同市磯原町磯原73、常磐線「磯原」駅徒歩12分)は県の指定文化財。津波で床上浸水の被害にあったが、5月初旬に再開した。「これをご縁に、戸塚区内の皆様にも、ぜひ観光でお越し頂ければ」と事務局。
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4月18日