友へ、100回目の物資協力 主婦団体が被災地支援続け
6月6日、宮城県気仙沼市に住む友人に送ったダンボール2箱には、幼児用の洋服が詰まっていた。東日本大震災発生後から被災地に物資を送り続け、100回目の協力。子どもを持つ戸塚区の主婦など約50人からなる団体「猫の手とつか」は、今も地道な支援活動を続けている。
代表の宇野利江子さん(戸塚町)=写真=は、震災発生直後から約1カ月間、日に5、6時間はパソコンに向かい、助けを求めている人を探した。そうして築いた人脈を生かし、被災者に直接、必要な物を聞いて、メンバーに協力を仰ぐ。活動当初は日用品などを送ることが多かったが、今は専ら子ども服。子どもは成長によりすぐに同じ服を着られなくなるため、今も需要があるという。送料は、メンバー間でワンコインランチ会を開き、そこで余った金を充てるなどして捻出している。
支援をしている気は、「ない」。「私たちでも協力できることを被災地の友だちにしているだけ。元々、これくらいならと淡々と始めた活動」。その意識が、継続支援につながっている。
送り先は当初の半分ほどになり、当座の生活面では支援の必要性は低くなったようにみえる。だが、宇野さんは怖さも感じる。家の再建が進む人がいる一方で、夫の仕事の契約が切れた人は「困っていることを周囲に言えなくなってきた」と語った。復興における二極化が心配だともらす。
活動をいつ終えるかは考え中だが、「まだ応えてくれるんだ」「忘れられてないんだ」と言ってくれる人がいる。「求めている人がいるので、当面は続けます」
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4月18日