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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2014.11.20

ミュージシャンとして活動し、映画『日々ロック』に楽曲を提供した
細身のシャイボーイさん(本名 佐藤 貴義さん)
平戸在住 25歳

「あの娘」を振り向かせたい

 ○…11月22日公開の映画『日々ロック』で主人公のバンドの劇中楽曲『脳みそ』を提供した。2012年5月に同作のイベントがあり、オーディションに応募。「就職前の思い出づくり」のつもりが、音楽を本格的に始める大きな転機となった。

 ○…船乗り姿がトレードマーク。大学・大学院で船舶について学び、当時の教官の紹介で、銀座のバーで流しとして歌い始めた。その後、造船技師として就職先も内定。言葉通り順風満帆な門出を迎えるはずが、日々ロックのイベントで「やめどころがわからなくなった」。卒業までわずかな時間しかなかったが、内定を辞退。家族に報告したのはすべてを決めたあとだった。猛反対されたが「2年だけ時間をくれ」と頼み込んだ。

 ○…「細身のシャイボーイ」という名前の由来は平戸中学校時代の自身にある。今でこそ人前で歌い、身長も180cm近くなったが、当時は「小さくて細くて恥ずかしがり屋」だった。そんな少年が初恋の「あの娘」をなんとか振り向かせたいと考えたのが、ラジオのパーソナリティーのようになることだった。毎日何時間もラジオを聴き続けるうちに、ラジオから流れる音楽にも興味を持つようになり、ギターを始めた。それ以来、恋をしたことはなく、恋の歌のモデルは今も「あの娘」。「でも、もう10年も経ってしまった。見た目も変わりすぎて(当時の友人は)街ですれ違っても誰も気付かないかも」

 ○…家族との約束の期日まで、あと数カ月。「今はまとめの時期。最終調整をして、今後続けていくために家族にプレゼンしないと」。バイトをしながら、日中は自宅やカラオケで曲作り。録音もPV撮影もすべて自身で行う。音楽活動は、あくまでラジオのパーソナリティーになるための糧の一つ。「失敗することも今後に生きるはず」とプロレスのリングアナウンサーなど、さまざまな経験を積む。いつか活躍し、「あの娘」と再会する日を夢見て。

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