戸塚区・泉区 人物風土記
公開日：2025.12.11
今年30周年を迎える泉区女声合唱団「コールフォンティーヌ」を指導する
大高 守子さん
領家在住 66歳
「極めた歌声でハーモニー」
○...30年前に泉区女声合唱団「コール・フォンティーヌ」を立ち上げ、指導者を続けてきた。12月13日（土）には、さくらプラザで30周年記念公演を行う。団員は60代から70代までの25人。体格や息を出すエネルギーなど個人により違う声は「それぞれが個性を持つ楽器」。奏でられた歌声をまとめあげる試行錯誤が合唱の面白さという。「経験を積み、磨きあげてきた私たちだけのハーモニーを届けられたら」
○...群馬県出身。幼いころからピアノに親しみ、もっと音楽への学びを深めたいと国立音楽大学へ。かねてから興味があった、音楽と動きを組み合わせた幼児教育「リトミック」を学ぶコースに進みつつ、声楽の楽しさにも目覚めた。「指導頂いた先生に歌の奥深さを教わった」。歌をさらに楽しむため、学生の混声合唱団にも所属。経験を積むうちに合唱は歌声を「合わせにいくのではない」と気がついた。「各々が本気で自分の歌声を極めることで、自然とハーモニーになる」
○...卒業後は自宅と音楽教室でピアノや声楽を指導する傍ら、プロ合唱団に所属。コンサートでの合唱の披露や、ＣＭのサウンドロゴを担当したことも。結婚し泉区に移り住み、仕事と子育ての傍らコール・フォンティーヌを立ち上げた。「レベルや声質、意欲も違い練習も一筋縄ではなかったが、各々がしっかりとついてきてくれた」
○...指導のなかには、かつて学んだリトミックも。「動きに合わせて音階を覚えることで、直感的に理解しやすくなるんです」。最近ではメンバーから歌い方に対する意見が出ることもあり、双方向のコミュニケーションが取れているという。「今後もより良い歌声にするためのメカニズムを追求しながら、団全体で成長していければ」
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