国道1号線の不動坂近くにある柏尾町追分不動尊で7月27日、柏尾町内会主催の祭礼が行われた。
不動尊のある柏尾町は江戸時代、「雨降山」の別名をもつ山岳信仰の対象である大山の参詣者が、江戸を発って1泊目の宿場として立ち寄った地。大山に続く道の分岐点でもあり、大山阿夫利神社へ向かう道中の安全祈願をする不動尊が柏尾町に建立されたという。
100年ほど前には、地域の約60世帯が講をつくって祭礼を行っていたが、近年では高齢化で継続が困難となり、歴史と伝統を将来に残そうと柏尾町内会が運営を引き継いだ。
祭礼には、地域に住む親子連れや子どもだけのグループも訪れ、不動尊に手を合わせた。
「多くの子どもたちにも参拝してもらうことで、後々に伝えていけたら」とは、不動尊祭礼担当の天本武さん。「町内会が主催するようになって約10年。街を思う皆の心があるからこそ、続けてこられた。これからもこの伝統行事を大切にしていきたい」と感慨深げに話していた。
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