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とつか区民活動センターで不登校生の学習指導、外国籍の子への日本語支援を行う「おっちー塾」の顧問を務める 落合 嘉弘さん 茅ヶ崎市在住 72歳

掲載号:2020年4月2日号

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子どもに寄り添い続ける

 ○…とつか区民活動センターで週3回、不登校生への学習支援などを10年間にわたり行っている。通塾するのは小学生から高校生。ボランティアとともにマンツーマンで接している。「私たちは子どもに『居場所』の提供をしたい。ここで心のエネルギーの充電をしてもらえたら」。温もりを含んだ声が耳に残る。

 ○…神奈川県の教諭を定年退職後、活動をスタート。発端は三十代の頃。遅刻を繰り返す生徒に胸の内を聞く「寄り添い」をした結果、劇的に改善した。「横浜市立大の小児精神科医から教わった手法でした」。しかし時代の流れとともに学校の人員削減が進み、子どもと向き合う時間が取りづらくなる。「定年後、多様な状況で苦しむ子どもたちを支援したかった」。教え子たちに考えを話したところ、「手伝うよ」と声があがり、塾名も「私のあだ名『おっちー』から決められて」と目を細める。

 ○…横浜市出身。保育園児の頃、登園拒否になったことも。「周囲を手こずらせるタイプでした」。小学校1年生の時、担任に絵を褒められ、自分に自信を持てるように。この経験が大きかったという。大学卒業後、横浜市の中学校教諭になり、その後より専門性の高い指導ができる高校教諭の道を歩んできた。「大切にしてきたのは型にはめる教育でなく、子どもの自発的な変化を促すこと」。現在と地続きになっている。

 ○…不登校児の親の会も開く。「苦しみを共有できれば笑顔になる。保護者を地域から孤立させてはいけない」。昨年から塾長職は後進に譲り、自身は顧問として見守る立場だ。「これからは旅行もしたい。世界中にいる教え子を訪ねるのも楽しみ」。磨き上げてきた包容力と洞察力を随所に垣間見せた。

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