オンライン初開催となる戸塚区地域づくり大学校で講師を務める 内海 宏さん 俣野町在住 73歳
地域づくりの担い手育成
○…例年、半年にわたり地域の課題解決をする担い手の発掘と育成を目的に開催される戸塚区地域づくり大学校で講師を初回から務めてきた。今年は11月21日と28日の2日間で、ビデオ会議システムZoomを使って行われる。「日程はわずか。オンラインでどれくらい展開できるか不安もあるが、場所を問わないことなど良い点もある」
○…これまでに約140人が受講してきた同講座。過去には、授業内で学んだことを生かし、実際に自身が管理する空き家の利用に向けて動きだした生徒もいた。「一生懸命に考える姿を見て、手伝わずにいられなかった」。残念ながら実現には至らなかったが、講座から刺激を受けたOBの活動ぶりを楽しみにしているという。
○…俣野町に生まれ、大正小・大正中・戸塚高校を卒業後、都立大学建築学科で都市計画を専攻。院生時代にアルバイトを通じて沖縄で地域づくりに関わったことを機に、友人と25歳でまちづくりを手掛けるコンサルタント事務所を設立。まち歩きが好きで、3人の息子が幼い頃には一緒に出掛けていたとか。「人によって関心ごとが違うから、いろいろな人と歩くのがおもしろい。会議室よりも相手の素が見えますね」
○…コンサルタントとして、地域と役所の間を取り持つことも多い。「住民が地域の課題を見つけて、役所に話しても、根拠なしでは動いてもらえない。実現するための筋道を立てることが私の仕事」。しかし、新型コロナウイルスの流行により、地域づくりも新たな局面を迎えている。「地域交流施設は利用者数がかなり落ちた。住民の憩いの場を維持するため、いろいろなアイディアを出していきたい」と地域の未来を見据え、言葉に力を込める。
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4月18日