老人福祉センター横浜市戸塚柏桜荘の所長を務める 金沢 浩二さん 藤沢市在住 50歳
「用があり行く」施設へ
○…横浜市各区に1館ずつ設置される老人福祉センター。高齢者が健康で明るい生活が送れるよう支援する施設の所長としてこのほど就任した。コロナ禍で集客に制限がかかり、思うように自主事業が実施できないもどかしさを感じつつも「引きこもりがちな高齢者は社会参加が大事」とし、人との接点が持てるような事業をバランスよく実施していきたいと語る。
○…泉区出身。大卒後に洋菓子メーカーの営業、病院の総務課などを経て、35歳で現在の社会福祉法人へと入職。老人福祉センターへの異動前は近隣にある南戸塚地域ケアプラザで15年間勤めた。一番の思い出は2012年の開所10周年記念祭。区内ケアプラザ所長や区役所、ボランティアなどの関係者100人が集まり、「マグロの解体ショーなど普通じゃできないと思えることもやって大成功でした」と振り返る。こうした経験から「なんでもできる」と職員が持ち込む企画をとめることはほぼないといい、「事業を通じて利用者から『よかったよ』といわれるのが一番のやりがいですね」。
○…結婚を機に藤沢市に移住し、10年ほどが過ぎた。妻と一緒に酒を飲むことが息抜きの一つで「共通の趣味です」とにっこり。車も好き。運転しているときや「次は何を買おうか」と考えているときがたまらないそう。「他の人が乗らない車がいい。次はアメ車かなぁ」と表情を緩める。
○…高齢化が進み存続危機もある100もの所属団体を広報するのが当面の目標。趣味を探す区民に周知することで外に出るきっかけにもつなげたいという。施設の役割に「今日用があり、今日行くところ」を意味する『きょうよう・きょういく』の言葉を挙げ、「日常を元気なまま過ごせるお手伝いができれば」。
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4月18日