本紙では夏休み特別企画として、1940年創業の坂本写真スタジオ(吉田町)が大切に保管する、1000点にも及ぶ過去の戸塚の貴重な写真から数点を紹介する。それに合わせ、撮影した創業者の坂本光雄さんついて、3代目・貴光さん(41)になぜ光雄さんは膨大な数の写真を撮り続けたのかを聞いた。
--光雄さんが戸塚の写真を撮り続けた思いは。
「祖父はもともと、日立で工業製品の撮影をするカメラマンでした。当時写真機は貴重で、カメラマンは『写真師』といわれるほどの特殊技術者。自らの写真館を立ち上げたとき、自分が戸塚の街を記録し続けようと、覚悟を決めたのではないかと推察しています」
--何歳頃まで撮っていたのですか。
「満100歳で亡くなりましたが、その5年ほど前までは。私も一緒に柏尾川の桜の写真を撮った思い出があります。ただ、何も教えてくれない。優しい祖父でしたが、見て覚えろって感じで」
--貴光さんも写真家として活動しています。光雄さんの写真の特徴はありますか。
「どの写真にも『意味』があります。ただの記録写真にとどまらず、自分が感じた何かを伝えようとしている。構図から意図を感じます」
--貴光さんの写真に光雄さんの影響は。
「祖父・父の流れがあると感じます。私もいずれ戸塚の写真を撮っていきたい思いがありますね」
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