NPO法人こもれびroom理事としてとっとの芽「産前産後カフェ」の講師を務める 中原 千晶さん 戸塚町在住 44歳
寄り添いで「孤育て」解消へ
○…地域子育て支援拠点とっとの芽が主催する、妊婦と産後の母親が対象のウェブイベントの講師を務める。助産師でありながらオンラインを活用する子育て支援のNPO法人理事でもある。当日は産前産後アドバイスをしながら母親同士が交流できる場を提供し、「ウェブだからこそ気軽に参加できるので『全員集合!』という感じでぜひ」と笑みを浮かべる。
○…福岡県出身。もともと赤ん坊好き。「小学生の時に病院で助産師さんが好き放題に抱っこしているのを見てから憧れて」。看護師として地元での病院勤務後、都内の助産師学校を経て夢をつかんだが、転機は自身の子育てだった。たとえプロでも赤ん坊を育てるのは初めての経験。頼れる人も身近におらず、思い通りにならないことの連続に「あんなに好きだったのに、かわいく思えなくなっちゃう」。こうしたつらい経験をプラスにとらえ、一人で悩む母親を助けるべく始めたのが、子育て支援だった。
○…市の母子訪問員や講師を務めながら区役所多目的スペースで育児相談室も運営し、子育て有名アプリの記事監修など幅広く活躍。コロナ禍を機に学校の同期などと設立したのがNPO法人こもれびroomだ。オンラインを活用し気軽に相談できる体制を整えることで、産後うつにもつながる「弧育て」解消を目指す。「どうしてもママは頑張っちゃう。だからこそ気楽に専門家と話せる場が必要なんです」
○…2人の息子を育てる中、息抜きは最近始めたアコースティックギター。「童謡に挑戦中で、NPOでいつか披露できたら」とはにかむ。モットーは「心に寄り添う」。サポートを通じて女性を元気づけ、「虐待ゼロ」と「母子支援が当たり前な社会」を目指したいと明るく語った。
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4月18日