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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2022.10.27

『まんぷくてつどう うまいもんめぐり』を10月に出版した絵本作家
井上 よう子さん(本名:井上洋子)
舞岡町在住 66歳

笑いと感動、書き続け

 ○…「まんぷくてつどうはっしゃしまーす!」主人公は食べるのが大好きなイノシシ一家。特別列車に乗り、美味しいものを巡る奇想天外な旅へ―。ユーモアたっぷりの絵本を10月に出版した。文章作家として数多くの絵本画家とタッグを組み、作品を世に送り出してきた。「子どもたちが笑顔で本を閉じる作品づくりを心がけています」とほほ笑む。

 ○…作家への道が開けたのは20代の時。大学卒業後、一般企業に就職したが「失敗が多く、仕事をするなか、心の中で何かがくすぶっていた」。行き詰まりを感じていた時、友人から童話作りを勧められた。「自分を変えたい」と仕事の傍ら、講座を受講。「とにかく楽しくて、のめりこんでいった」と振り返る。結婚を機に仕事を退職。絵本と向き合い続けてきた。得意とするのはユーモアあふれる明るい作風。「酸いも甘いも味わえる絵本制作は、生きていくためのスパイス」と創作への思いを語る。

 ○…市内出身。両親の影響で幼いころから大の本好き。「自由奔放に野原と田んぼを駆けまわり、家に帰ると親の本棚を物色していた」と懐かしむ。戸塚には約40年在住。「歴史があって都会的で自然も多く、賑やかで活力に満ちた街」と魅力を語る。

 ○…自宅での創作活動は、週数回の水泳と週1回通う中国語教室でリフレッシュ。「水泳はバタフライに挑戦中。中国語を学ぶなかで日本語の面白さと表現力の豊かさに気づかされます」。色々なものに挑戦するため「遊びながら学べるカルタを作り、2人の孫とふれあいたい」とにっこり。「子どもたちの豊かな想像力を広げられるよう、目の前の物語一つひとつを書いていきたい」と精力的に創作活動を続けていく。

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