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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2025.03.06

劇団ぴよぴよの代表として踊場の猫伝説にちなんだ人形劇を披露した
田中 実穂さん
矢部町在住 35歳

笑顔作りは仲間とともに

 ○…歌を交えた人形劇で子どもたちを笑顔にする「劇団ぴよぴよ」の代表。劇団員は戸塚区在住の母親たち。小道具を作る人、ピアノが得意な人など個性が光る。「活動できているのは、みんなのおかげ」と謙虚に語る。2月22日には、踊場の猫伝説にちなんだ「とつかのねこのものがたり」を同地域ケアプラザで披露。「ずっと踊場でやりたかった。やっと、できました」と満面の笑みを見せる。

 ○…中学・高校時代は演劇に熱中し、全国大会の出場経験も。結婚後、娘が生まれると生活は子ども中心になった。転機は子育て支援拠点「とっとの芽」が上倉田町にサテライトを開所した2019年。「『ママさんサークルを作りませんか?』と声をかけてもらって、やってみようって」。人形劇というアイデアは、偶然、矢部町で娘と一緒に観劇した記憶からで「すごくおもしろくて感動した。その時がきっかけだったのかも」

 ○…設立時は自身を含めて3人。うち2人は転勤により遠方へ。公演ごとに仲間を集め、少しずつ形にしてきた。子育てや仕事に加え、劇団の活動もあり多忙な毎日を送っていると「自分の時間はなかなかない」。劇団員も同じ状況にいる母親だからこそ「練習する時は集中。家庭の事情で出演できない時も臨機応変に」と支え合う関係が築かれている。

 ○…「人形劇の後に必ず、私たちも実写で出演する。それがぴよぴよらしさ」。コロナ禍後、依頼が急増しほぼ毎週公演。今では当日の雰囲気を見て演目を決めるほどの対応力も身につけた。「忙しいけどやっぱり楽しいのが続いている理由かな」と振り返りつつ、「人形劇用の舞台を新調したいな。大道具さん募集中です」と新たな仲間に呼びかける。

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