戸塚区・泉区 人物風土記
公開日：2025.04.17
この春から戸塚警察署署長に着任した
菅原 喜和さん
戸塚町在勤 59歳
戸塚を守る｢チームワーク｣
○…初めての署長職。本部勤めから約８年ぶりとなる警察署の様子を見て「皆さん忙しなく動いている。その分やる気も活気もある」と微笑む。初めての勤務地である戸塚区の印象を「大きな戸塚・東戸塚駅があって便利なまち」と語る。一方で日々驚くのは、特殊詐欺の発生件数の多さ。一番の課題と位置づけ「１件でも減らさなくてはならない」と力を込める。
○…秋田県出身。警察官を志したきっかけは高校時代、盗まれた自転車を地元の警察官が発見してくれた経験。「普段、関わる機会はないからかっこいいなって。憧れましたね」。これまで、大規模イベントや国際的な会議などの警備指揮を多く担当。近年はラグビーＷ杯や東京オリ・パラなどにも携わった。「主催者、現場の警備担当者などをまとめる調整役。前面に警備色が出てもいけないが、安全性を欠いてもいけない」
○…趣味は旅行。「名古屋なら手羽先、広島ならお好み焼き……。グルメを求めて訪れた場所で温泉を楽しんだり」と醍醐味を語る。遠出が難しい今、楽しいのは戸塚の街歩き。着任後、妻と柏尾川の桜も満喫したという。読書も好きでサスペンス物は「刑事ではないが、職業柄やっぱり事件現場のシーンなんかはすっかり物語に入っちゃいますね」と笑う。
○…公民連携で安全を守る、テロ・災害対策神奈川協力会の前身を作った経験を踏まえ「チームワークは戸塚署でも重要。各課の連携だけでなく、地域住民とも協力していく」と意気込む。後を絶たない特殊詐欺や増加傾向にある二輪事故など課題は多いが、どんな事案にも粘り強く対応するような「頼れる、誇れる戸塚警察署を目指す」。警察官人生の集大成となる１年を、全力で突き進む。
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