大学生と大人が働き方や生き方について対話する「ジョブヨク」を企画、運営する 工藤 紘生さん 戸塚区深谷町在住 73歳
人生を味わい尽くす
○…2011年、当時の内閣府データで就活の失敗を契機に自殺した大学生が200人強いた。これに衝撃を受け、13年に設立したのが「職欲(ジョブヨク)」だ。母校の立教大学で講師を務めていた関係から、学生や大学教授のほか、企業人、定年退職者にも声をかけ開始。「こんな人と働きたい」「人生の豊かさとは?」など、毎回異なるテーマを設定し、ディスカッションを続けてきた。「学生と大人が意見をぶつけ合い、特に若者が固定観念から解き放たれることが狙い」と明快だ。
○…東大生を数多く輩出する都内の高校に通学していたことから、自身もその道を思い描く。2年間浪人し挑んだものの、かなわなかった。「大きな転機でね。発想が自由になり、思い切りがついた」。大学卒業後、大手広告代理店に就職。CM制作、イベント企画などに若い血をたぎらせた。しかし、物足りなさから逃れられなかったという。「大組織なので歯車の一つでしかない。自分ですべての業務をやりきりたかった」。39歳で退職。フリーのイベントプロデューサーに転身する。
○…退職金で数か月間かけてアメリカを横断、同時に結婚も。「無茶だよね。でも不安はなかった」。帰国後、培った人脈をフル稼働し、鳥取や徳島などの地方開催の博覧会の企画を担当。さらに新宿区や渋谷区など行政との仕事も増える。「振り返ると、まち・人づくりに携わってきた。充実した日々だった」
○…「ジョブヨク」は、全国・海外展開も視野に入れつつ、80歳まではやり続ける覚悟。「”人に会え・本を読め・旅に出ろ”が座右の銘。自分の気持ち次第で人生は味わい尽くせる。そうやって生きてきたし、これからもそうやって生きていく」とほほ笑んだ。
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