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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2025.06.26

劇団四季の元団員としてダンス講師やイベント出演で活躍する
松島 明希さん
上矢部町在住 34歳

「あなたの”好き”を育てて」

 ○…劇団四季の元団員として名瀬町のコミハやケアプラザなどで、園児・児童対象のダンス講座を主宰する。「エンタメやミュージカルがきっかけで、ダンスを始めたい子も歓迎」と笑顔で受け入れる。さらに元四季の母親4人からなる「ニコットマムズ」にも参加。親子イベントや出張コンサートに出演し、多忙な日々を送る。「戸塚区でも公演をしたい。舞台に立つのは、今も大好き」と目を輝かせる。

 ○…知人の誘いで4歳からダンスを始めた。「とにかく好き。だからうまくなりたかった」。一心に打ち込み、高校卒業後はダンスの専門学校へ。「好きと同じくらい、親が喜んでくれてうれしかった」。両親を安心させたい思いもあり、卒業後はテーマパークのキャストとして働く。しかし、求められるキャラクターと理想にギャップを感じた。「舞台で踊りたい」気持ちを諦められず、四季に挑戦。合格を手にした。

 ○…団員時代を「ずっと旅だった」と振り返る。公演で全国を飛び回り、大好きな演目「ウィキッド」への出演も果たす。結婚を機に第二の人生を考え退団するが、妊娠・出産を経てもダンス講師として踊り続けた。転機は長女が1歳半になる頃。「キャリアに関係なく、子どもとの時間を大切にしなきゃと思った」。人生で初めて、自ら踊ることを辞めた。

 ○…復帰はママ友に頼まれ再開したダンス講師。恐れていたブランクは、長年の経験の前では無用の心配だった。「家族との時間も大切に。娘と息子も踊ることが大好き」と目を細める。ダンスで笑顔の輪を作り出すという新たな目標を掲げ、スクール開校を準備中。「テーマは『好きを育てる』。私は辛い時も、大好きなダンスで乗り越えてきたから」

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