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戸塚区・泉区 人物風土記

公開日:2025.09.04

今年から泉区保護司会の会長を務める
梅田 保彦さん
新橋町在住 62歳

支え合えるよき仲間を

 ○…犯罪や非行をした人の立ち直りを地域で支える民間のボランティア「保護司」。泉区内の保護司をとりまとめる泉区保護司会の会長にこのほど就任した。近年は担い手不足などの課題もあるが、「保護司がどういう仕事をしているのか知らないという人も少なくない。まずは知ってもらうことから」。認知度向上と広く協力を募ることが目下のテーマの一つだ。

 ○…保護司は保護観察官とともに保護観察にあたるほか、スムーズに社会復帰できるよう、出所後の相談などを行う。保護司としての活動は今年で20年。「ヤンチャそうでも根はいい子だとか、そういう人が大半だった」と振り返る。感じるのは仲間の大切さだ。「よい仲間がいれば更生につながるし、それが悪い仲間なら再犯にもつながってしまう」

 ○…静岡市出身。寺の次男として生まれ、幼い頃から仏教に親しんだ。駒澤大学を卒業後は曹洞宗の大本山・永平寺(福井県)で3年間修業。その時の縁で新橋町の観音禅寺に弟子入りすることとなった。「横浜に行くとなって都会をイメージしていたけど、地元にも似た自然の多いところだから良かった」。先代が亡くなった1999年から住職として寺を守る。同寺では本堂でのヨガやコンサートなども開催しており、「檀家さんだけでなく、地域の人にひらけた堅苦しくない寺でありたい」と思いを語る。

 ○…保護司の活動目的は「更生」にあるとされる。「お巡りさんに怒られ、親に怒られ、裁判官にも怒られて、だからこそ話を聞いてあげる人は必要なのだと思う」と更生をめざす人に寄り添う。「一人ひとり思いも違うはず。だから難しい」。そんな風に悩んだ時、頼れるよき相談相手もやはり、気の知れた保護司の「仲間」たちだ。

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