戸塚区・泉区 人物風土記
公開日：2025.09.25
今年度から戸塚区社会福祉協議会会長に就任した
寺尾 正彦さん
戸塚区在住 77歳
できることを一歩一歩
○…今年度から戸塚区社会福祉協議会の会長に就任。これまで戸塚第三地区連合町内会や同地区社会福祉協議会の会長を務めるなど、さまざまな地域活動に注力してきた。その経験を生かし、各地区社協と協力して家庭で使いきれない食品を子ども食堂などに寄付する「フードドライブ」の活動を広げたいという。「できることをやりながら、一歩一歩前進していきたい」
○…宮城県出身。４歳の頃に家族で戸塚に移り住んだ。戸塚小学校を卒業し、区外の中学・高校に進学。建設会社の経理部に。そこから営業部への異動もあり、単身赴任で全国各地に転勤しながら40年間勤めあげた。家族の住む戸塚に戻り定年を迎え、67歳の時に前任者からアザリエ自治会会長を任された。「入って２年目だったし、最初は何もわからなかった。でも住民の皆さんと年中行事を運営するうちに、段々と地域への関わり方がわかってきた」
○…また谷矢部池公園にある交流施設「ぷらっと谷矢部」を運営するＮＰＯ法人ぷらっとには２０１７年の法人化当時から理事として関わる。きっかけは同公園内の池の水を全部抜くテレビ番組の手伝いをしたことから。10年ほど前からは同公園で毎年秋に開催する「竹灯籠の夕べ」の実行委員会に参加。竹灯籠の展示のほか、ステージイベントなども賑わう。
○…戸塚の街の変化を感じるのは、幼少期に遊んでいた柏尾川の堤防沿いの桜を見たとき。「小さな頃は細かった枝がどんどん太くなって」。最近では老朽化とその対策も地域課題に。「時代が一周したような感覚がありますね」。そんな変わりゆく戸塚の街を福祉の側面から支えていく。「なにかひとつでも、今後に続けられるような活動を残せたら」
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