戸塚区・泉区 人物風土記
公開日:2025.10.02
今年度、泉区医師会の会長に就任した
渡邉 豊彦さん
泉区在住 71歳
医業の心は「人を大切に」
○…行政と連携した各種健診や予防接種に取り組むほか、休日急患診療所の運営なども担う泉区医師会。これまで12年ほど副会長を務め、このほど会長に就任した。会員数は現在167人。会員の高齢化が課題となる地域もある中、泉区はゆめが丘の開発で近年若い会員も増えた。「病院と診療所の連携を始め、地域医療において医師同士の交流は重要。親睦を深められたら」と語る。
○…自身は西が岡で「渡辺こどもクリニック」を営む。1997年の開院以来、医師会活動にも積極的に取り組んできた。中でも印象深いのは2020年の医師会館移転。休日急患診療所も兼ねるため、待合室の広さや構造にはこだわった。「具合が悪いのに、夏の暑い時や冬の寒い時に外で待たせるのは患者ファーストじゃない」。その甲斐あって、充実の施設が完成した。
○…新潟県の西川町(現・新潟市)出身。歯科医の父の背中を見て育った。町に歯科は2軒しかなく、診察は朝の5時から、多い時で1日130人も診ていたという。「それが普通なのかと思ったけど、とんでもないことだよね」。兄がいたため、自身は歯科医ではなく医師の道へ。順天堂大学で教授の姿に憧れて小児科医を志すようになった。その後、恩師から声をかけられて国際親善総合病院に勤め、90年の病院移転とともに泉区に移った。
○…「さまざまな巡り合いに恵まれてきた」。父や恩師、先輩と「真面目な人たち」の影響を大いに受けてきたという。「小児科に来るのは若いお父さんお母さん。少しでも負担を減らしてあげられたら」。クリニックではスタッフへの感謝も大切にしている。「医業は営利ではない」――。そんな当たり前を胸に今日も優しく寄り添う。
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