戸塚区・泉区 文化
公開日：2025.12.11
泉区在住・市村さん
絵本コンクールで佳作
｢赤ちゃんも大人も楽しく｣
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受賞作を持つ市村さん（左右は同じ「卵を割って溶く」動きを表現している）
「赤ちゃんから大人まで、みんなが楽しめる絵本を」――。
泉区和泉中央北在住の市村瞳さんがこのほど、「絵本のまち」として知られる、和歌山県・有田川町主催の絵本コンクールで佳作を受賞した。
有田川町は町おこしの一環として、児童書に特化した図書館の設置や有名絵本作家を招いた講演などを開催。同コンクールもそのひとつ。
選考委員は出版社の役員や編集者が務め、市村さんは「絵本作家を志す私にとっては大きな挑戦でした」と語る。
選考委員からは｢異端｣
市村さんの受賞作のタイトルは『なん なん なん なん なんだろう』。前半では「シンプルな図形を並べて『赤ちゃん絵本』のような形にした」と市村さん。後半では前半の図形が実は卵焼きづくりの様子を表現したものだったとわかる仕掛けになっている。
「赤ちゃんが楽しむだけでなく、大人も謎を解くような形で読み進められればみんなが楽しめるのでは」と構成を考え、選考委員からは「異端な作品。何度か繰り返し読んで理解する面白さがあった」と評価されたという。
市村さんは「新たなアイデアが認められてうれしい。今後も絵本を描き続けていきたい」と受賞のよろこびを語った。
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