5月25日に、あーすぷらざで20周年記念シンポジウムを行う港南クラブの代表幹事 伊藤美和(よしかず)さん 港南台在住 78歳
目指すのは「GNP」
○…大学を卒業後、大手化粧品会社に就職。転機はキャリアの最後に社内でライフプランニングを指導することになったこと。仕事一筋で当時は退職後のことを何も考えていなかったと振り返るが、それを機にシニアの生きがいづくりに興味を持ち、「健康生きがいづくりアドバイザー」の資格も取得。ほどなくして、地域でも活動したいと現顧問の英(はなぶさ)孝さんと仲間を募り、クラブを立ち上げた。女性に比べ、男性は地域のつながりを持っていることが少なく、それが原因で退職後に引きこもってしまうケースも多い。「男性はシャイだから」と語り、クラブはそんな男性が地域社会に出て、仲間づくりをする受け皿でありたいと願う。
○…1993年6月のクラブ設立から今年で20周年。5月25日には「地域はあなたを待っている!」と題して記念シンポジウムを開催する。超少子高齢社会を控え、持論は「シニアによる積極的な社会参加」。子育てや防犯・防災など地域で解決すべき問題に対し、ボランティアなどシニアに寄せられる期待も大きい。団塊の世代が65歳を迎えつつある中で「老け込むのはまだ早い。今、動き出せば、日本社会を変えることができる」と地域社会への参加を強く呼びかける。
○…好きな言葉は「生涯現役」。シニアの生きがいづくりに携わって20年。今も講演や執筆活動で忙しい日々を過ごす。今の生活を「生きがいづくりが生きがい」と笑うが「次はエレクトーンに挑戦し、ジャズを1曲披露したいですね」とにっこり。「私はいつもGNPを目指そうって言っているんです。『元気に、長生き、ぽっくりと』です」