今月「地域でつながるラジオ体操会」を行う小菅ヶ谷つながるプラン推進会議の会長を務める 田中 健次さん 小菅ヶ谷在住 76歳
「つながり」のため尽力
○…2010年に策定された「第2期栄区地域福祉保健計画」。この中の小菅ヶ谷地区の計画を進めているのが「小菅ヶ谷つながるプラン推進会議」だ。地区内の団体の代表者らで構成され、これまでに高齢者や子育て世代に向けて、地域の情報を盛り込んだ「小菅ヶ谷地区つながるマップ」を作成。今年は8月にNHKのテレビ番組に出演していた体操講師を招き「地域でつながるラジオ体操会」を企画した。「ラジオ体操は歴史があり、全国的なものでみんなでやるにはふさわしい」。世代を超えた地域交流を目指す。
○…サラリーマン時代は「朝は会社に行き、夜になったら自宅へ帰る。地域の人とのつながりはなかった」と話す。しかし、定年を機に前任者から推されて、2007年から小菅ヶ谷第一町内会の会長に。「栄区で生まれ育って、地元を知っていたからかな」と謙虚に話す。現在は「地域の人たちからいろいろなことを頼まれる。会長は何でも屋さん」と誇らしげだ。
○…趣味のゴルフは、始めてから30年以上経つ。「練習場ではそこまででもなかったけど、実際にコースに出たら虜になった」と笑顔。忙しい中でも、月に1度は楽しんでいるという。「最近は筋力が衰えてきて飛距離が縮んだけど、頭を使ってプレーするよ」とベテランの余裕を見せる。
○…町内会長の立場として「核家族も多くなり、つながりが少なくなっている。隣人の名前すら知らないというのはどうなのか」と危機感を持つ。その中で小菅ヶ谷地区は「比較的地域のつながりが強い」というが、「新しく移ってきた人との交流は難しい」とも話す。町内会で防災のため「安否確認訓練」を行ったが、参加したのは約6割。今後は参加者をもっと増やしていきたいという。「自分たちのこととして地域に目を向けてほしい。少しでも住みやすい地区になれば」。安心できる地域のため、住民同士をつなげていく。