横浜スカーフ親善大使に選ばれた 高橋 由紀江さん 田谷町在住 66歳
努力惜しまず魅力発信
○…横浜の伝統工芸である「横浜スカーフ」。親善大使は、この魅力をPRして認知度を高めるために横浜繊維振興会が募集している。「私たちは一番スカーフをしていた年代。選ばれたからにはきちんとして、このブランドを知ってもらいたいです」。これからの活動に意欲を見せる。
○…スカーフの思い出の1つが20歳の誕生日の時。母から金の指輪とシルクのスカーフをもらったという。「とても嬉しかった。肌触りがすごく良かった」と、当時を思い出して笑顔。スカーフを使わなくなった時期もあったが、大使になることで改めてその魅力を確認し、使うのが楽しくなったと話す。「基本を知っていると、いろいろできて楽しい」と、現在ではさまざまな結び方に挑戦。ほかにもターバンとして使ったり、古くなったものはインナーに仕立てたりと幅広い使い方をしている。
○…趣味は長年続けているパッチワークとデコパージュ。時間をかけて自分で作った作品の数々が自宅の壁を彩っており、家族が使うベッドカバーなども自分で作ったものだ。「手作業が好きで運動は苦手」というが、ウォーキングは好きでいたち川沿いを歩いたり、鎌倉を歩いたり、時には逗子まで歩いたことも。「山の奥や裏に入って、歴史とか新しいものを発見できるのが楽しいです」と元気な表情で語る。
○…これから大使として1年間で知識や結び方などさまざまなことを学んでいくが、結び方だけでも数多くあって覚えるのも一苦労。それでも「物覚えは悪くなっているけど、その分努力でカバーします」。スカーフの魅力の1つが身に着けると夏は涼しく、冬は暖かい所。「本当に気持ち良いです。これ1枚あれば、色々な装いができて豊かになれます」と目を細める。「もっとオシャレでアクティブにできる。私たち(の年代)は元気ですと発信したい」。努力を惜しまず、元気にスカーフの魅力を伝えていく。