7月から横浜本郷ロータリークラブの会長を務める 古本 透さん 戸塚区在住 61歳
栄区を模範となる地域に
○…今年創立40周年を迎えた横浜本郷ロータリークラブ。福祉施設に車椅子を寄贈する記念事業や5月には記念式典を無事に成功させた。「一息ついている」と安堵の表情を見せるとともに「先輩が築いてきたものを継続させて、次へ引き継ぎたい」と、クラブの41代目の会長としてすでに新たな一歩を踏み出している。
○…出身は長崎県。兄や姉が上京する姿を見ていた影響か、大学進学時に自然と上京した。都内の大学で機械工学を学んだ後、戸塚区内の建設・不動産会社へ入社。以来、栄区や戸塚区、泉区などでテナント誘致による土地の有効活用等を行ってきた。6年前には独立して、長沼町で株式会社アプリ横浜を設立。現在は事務所を泉区に移し、長年建設・不動産業に携わっている。現在のクラブには、大学卒業後に入社した会社から地域のために何かをやってほしいと依頼されて入会。仕事で回っていた栄区を「(他の地域の)模範となる地域になれるように」と、職業を通した奉仕活動へ取り組んできた。
○…クラブでの思い出の1つが、アメリカからの交換留学生の受け入れ。以前に国際奉仕活動の一環でクラブとしてアメリカの高校生を1年間預かり、会員で手分けしてホームステイさせた。当時を振り返り「妻は大変だったと思う」と苦笑い。平日は高校へ通わせ、休日には家族とともに沖縄旅行へ行ったり、日本の文化や行事を紹介して着物を着たり。「地道な交流かもしれないが、こういった活動を積み重ねていくことが平和や将来のロータリークラブの会員育成につながる」。将来を見据えて活動に励んでいる。
○…今年は新たな活動を模索しているが、大きな規模の活動をするためには会員増強が必須となる。「企業は少ないが、光るものを持っている所に光をあてる」。栄区を良くするために仲間を増やして、今まで以上に「地域に愛されるクラブ」を目指す。