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栄区 人物風土記

公開日:2016.01.01

30年前に初代栄区長を務めた
石川 光美さん
戸塚区在住 87歳

苦難乗り越え栄を導く

 ○…今年の11月3日で誕生から30年を迎える栄区。昭和61年(1986)の分区から平成元年(1989)まで初代区長を務めた。「意外と短く、もう30年。時が経つのは早い」。しみじみとつぶやき、当時に思いをはせる。

 ○…生まれも育ちも戸塚区で、横浜市の職員となってからも地元の戸塚区役所などで勤務。戸塚区から栄・泉の2区が分区する際は担当の専任主幹も務め、分区する前から栄区を見てきた。当時は全ての人が分区に賛成というわけではなく、反対の陳情もあちこちから多く出たという。「振り返ると、分区の仕事は厳しかった」と話し、担当として地域住民への説明などに明け暮れた。なかなか会えない関係者に対しては、夜討ち朝駆けのようなことも。「産みの苦しみは強く、分区までの3年ほどは山坂ばかりの長い道のりだった」と回想する。

 ○…栄区の花である菊。この菊が区の花に決定するよりも前に、区で菊の講習を行ったことがあった。区長を務めていたこともあって講習をのぞいているうちに段々とのめりこみ、「意外と面白いなと思って始めたのが運の尽きだった」。昨年は栄区菊花大会にも参加して県知事賞も受賞。「菊は奥が深く、いくらやってもこれでいいということはない」と魅力を語り、今でも自宅の庭には鉢植えが並び菊作りを楽しんでいる。

 ○…分区と同時に区長に就任し、2年半弱区をまとめた。「自分の時に施設などは全てできなかったけど、めどはついたからよかった」。唯一やり残したことは、当時から意見が上がっていた大船駅の栄区側に改札を作ること。「私の時はできずに宿題だったけど、それもいつの間にかできていたね」と、当時と比べると状況は大きく変化している。「区として体制は整ってきたのでは。今後はどういう風に地域づくりをしていくのか、皆で考えていくのかな」。これからの栄区の発展にも期待を膨らませている。

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