金沢まつり実行委員会は4月27日、毎年8月に行われている「金沢まつり花火大会」を中止にすることを決定した。規模縮小は今までもあったものの、中止は37回目で初めて。
実行委員会は東日本大震災直後から、花火大会開催の検討を続けてきた。だが、夏場の電力不足や警備・安全の確保が難しいとし、中止を決定した。「電気がなければ電車も動かない。開催したい気持ちは強いが、100%大丈夫といえない状況で、安易な決断はできなかった」と横井正巳会長。37年目にして苦渋の決断となった。
昨年の同大会は区内外から約27万人が訪れ、花火を楽しんだ。当日は翌年に向けた募金も行い、約300万円が集まった。中止を受け、募金は来年の開催資金に繰り越すという。
毎年花火大会に出店しているザ・ロードアンドザ・スカイの成瀬一郎さん(47)は「全部自粛にするのではなく、動ける所が動いてみんなを元気にしていかないとと思っているので、中止は非常に残念」と話した。
いきいきフェスタは開催
多くのイベントが震災の影響で中止となる中、「金沢まつりいきいきフェスタ」は10月15日(土)に例年通り行うことを決定した。横井会長は「花火がない分、より一層充実させていきたい。チャリティーバザーなどで復興の応援をしたいと考えている」としている。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|