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公開日:2026.08.20

海の公園 歴史的建物がカフェに 8月10日から利用開始

  • 海を見ながらくつろげるサンルーム

    海を見ながらくつろげるサンルーム

  • 建物外観

    建物外観

 金沢区の海の公園内に移設復元された国登録有形文化財「旧長濱検疫所一号停留所」が8月10日から一般公開されている。同日、施設内に「スターバックス コーヒー 横浜海の公園店」がオープン。文化財としての価値を維持しながら、市民が気軽に歴史や文化に触れられる新たな憩いの場を目指す。

 建物の管理運営はスターバックスコーヒージャパン(株)が担う。同社が国登録有形文化財に出店するのは兵庫県の「神戸北野異人館店」などに次いで全国4店舗目。

 同所は、1895(明治28)年にコレラなどの感染症対策として上等船客らが停留する施設として同区長浜に整備。関東大震災で被害を受けるが翌年復旧した。日本の検疫施設最古の遺構の一つであり、横浜最古級の洋風建築として2018年に国の登録有形文化財に登録された。

 長浜にあった横浜検疫所が中区に移転することに伴い、敷地内にある同所の保存運動が20年頃から行われていた。23年3月に国と市が同所の保存についての覚書を締結。移設・再構築後は国が市に寄附することや、「文化財として開放し、維持管理する」としていた。

 施設の利活用については昨年10月に公募を実施。同社は「横浜に出店し来年で30年を迎える。横浜とのつながりを感じてきた」と応募し、市が1月に活用候補者が同社に決まったと発表していた。

 一般公開に先立ち8月7日には内覧会が開かれた。建物は、緑色の腰壁や青色の床材など大正時代の色彩を再現。壁紙の一部などは当時の内装を保存、活用している。また、一号停留所当時の談話室が休憩室に、宿泊所だった場所は同所や地域の歴史をパネルで紹介する展示室となり、「歴史・魅力の増進スペース」として今後はイベントなども行われる。

当時の面影も

 食堂だった場所は、店舗のカウンターとカフェスペースに生まれ変わった。26席ある客席には、当時の食堂の写真を元に大きなテーブルと曲げ木のイスを設置。歴史の面影を感じられる。オープニングスタッフとして勤務する金沢区在住の岸本裕子さんは「絶対にここで働きたいと志望した。地域に密着し、市民に愛される店をつくる一員になりたい」と話した。

 市は「いろんな人に来てもらい、施設を知ってもらうことで、施設の価値を見出してもらえれば」と期待を込める。

 開館時間は5月から10月までは午前8時から午後9時(11月から4月までは午後7時)。(問)海の公園管理センター【電話】045・701・3450

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