金沢区・磯子区 社会
公開日:2011.09.01
金融機関は"最後の砦"
振り込め詐欺防犯指導員の発足式
振り込め詐欺防犯指導員制度発足式が8月25日、金沢警察署で開催された。区内金融機関から参加した約40人が、「振り込め詐欺防犯指導員」に指定された。
詐欺防犯指導員制度とは、研修を受けた各金融機関の銀行員や郵便局員らを指導員として指定し、指導員証を交付。店舗内での声かけをスムーズにできるように指導している。振り込め詐欺の現金手交型では、被害者の約9割が金融機関の窓口かATMで現金を引き出している。神奈川県警は、金融機関での声かけが詐欺防止の”最後の砦”と位置づけ、8月から県内の各警察署で同制度の発足式を順次実施している。県警察本部生活安全部の山田孝一警部は「行員に負担を強いるものではなく、あくまでも声かけをしやすくするため。不審な点があれば無理をせず速やかに警察へ連絡してほしい」と話す。
留守電で防止を
また、県警は増える振り込め詐欺に対し、留守番電話作戦を展開している。高齢者を中心に、電話を留守番電話に切り替え、番号非通知の電話にはでないように呼びかけている。山田警部は「電話は平日の日中にかかってくる確率が高い。突然の電話に狼狽しないためには、留守番電話は非常に有効。地道にやっていくしかない」と振り込め詐欺防止に意欲を燃やしている。
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