平成23年度楽しい子育て全国キャンペーン(主催・文部科学省、日本PTA全国協議会)の三行詩優秀作品がこのほど決まった。2万704点の応募があった中学生の部では、富岡中学校1年・坂井珠理さんの作品が日本PTA全国協議会会長賞を受賞した。
これは、親子の絆や家庭のルールに関する三行詩を募集・表彰する全国コンクールで、一昨年から行われている。坂井さんは国語の授業で三行詩を書き、横浜市PTA連絡協議会主催のコンクールで入賞。同協議会の推薦を受けて、全国に進んだ。「文章が得意なわけではないし、三行詩を書いたのも初めてでした」と話す坂井さん。「賞をもらうなんて全く思っていませんでした」と振り返る。
入賞した詩は、昨年3月の東日本大震災を振り返ったもの。坂井さんは、母親と家にいたときに揺れに見舞われた。「まず考えたのが、自分の無事を知らせること。やっとの思いで携帯電話を手に取ると、父からの着信履歴が何件も残っていました」。自分を案じる父の気持ちを強く感じたその体験を、三行詩に込めた。「震災で、家族のありがたみに気づかされました」と坂井さん。受賞については「偶然だと思います」と謙遜するが、「これからも、勉強と部活動の吹奏楽との両立を目指してがんばります」と、充実した中学校生活に意欲を語った。
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